SWP派の影、手数料と損切
週次複利計算方式によるFX投資で、2つの大敵がある。
手数料と損切りだ。
1.手数料
S短資でZAR/円のポジションを取る場合、10,000単位当り、50円である。
10,000万単位を10回に分けて100,000単位買った場合、50×10=500円だ。
一度に100,000単位まとめて買っても、500円で変わらない。
週次や日次での複利運用を目指すと、どうしても細かく買いを入れることになる。
S短資の手数料の体系は、「コマ切れ」注文に適している。
具体的に、10,000単位の買いポジションで、31円のSWPがある場合。
買いポジを建てて、2日分の62円のSWPがもたらされた時に手数料分を上回る。
3日目からは、31円/日の単純計算で良い。
従って手数料に関しては誤差の範囲とし、週次複利計算に加味しないことにする。
2.損切り
ZAR/円を16.00で、100,000単位の買い建てを、
・15.00で損切りした場合、(16-15)*100,000=100,000円
・14.00で損切りした場合、(16-14)*100,000=200,000円
・13.00で損切りした場合、(16-13)*100,000=300,000円
・12.00で損切りした場合、(16-12)*100,000=400,000円
・11.00で損切りした場合、(16-11)*100,000=500,000円
の、実現損失となる。
ZARは過去2ケ月(60日)程度で、20%以上下落した。
【ZAR/円 月足チャート】 【同 週足チャート】
【同 日足チャート】 【同 月足チャート+ストキャス+RSI】
月足チャート+テクニカル指標から、今後の戻しを希望的観測としたいが・・・
現実的には今後、更なる20%程度の下落は充分あり得るとして、対策を講じるとしよう。
16×80%=12.8 なので、13円程度への下落は覚悟せねばならない。
私は現在、550,000単位の買いポジションなので、仮に13.00円迄頑張った挙句、損切りした場合
300,000×5.5=1,650,000円の損失となる。
550,000単位の買いで、60日間のSWPは 31×55×60=102,300円 だ。
SWP狙いのFX取引の場合、損切りを余儀なくされる場合は即ご臨終である。
ZARが高金利である所以は、通貨に信頼がないからである。
信頼のある通貨であれば、7.5%もの高金利政策は必要ない。
ZARという通貨で、SWP狙いの運用をする場合は「ご臨終」を極力回避せねばならない。
高レバで、高利回りを狙いたいが、ご臨終の危険を回避する対策がなければSWP派は破綻する。
簡単に言うと、「何が何でも損切りしない」で、長期運用に持ち込む事が勝利の法則となる。
それには、大き目の金額を用意し、小さいポジションを取ることだ。
レバを利かせて、「小さ目の金額で大きなSWPを稼ぎたい」のが本能だ。
リスクをコントロールしながら、程よいレバでホドホド大きなSWPポイントを稼げる法則を探す。