横森一輝
良い本だ。
この本の63頁に、ハリーデントが唱えた「支出ウェーブ」の日本版が掲載されている。
【支出ウェーブの日本版】
この本は図書館から借りたので、後で見たい部分を日記に保存する。
・住宅購入などにより、一生のうちで最も支出が多い世代である46歳の人口と
株価に相関性がある。
という、説を紹介している。
今までは確かに当たっているように見える。
私は現在50歳台なので、投資の成果を喰うのは、10年後あたりだ。
今後も相関関係が維持されると、その頃の株式相場は、下降局面になっている。
今が良いからと言って、将来も良いとは限らない。
著書の中で横森氏は、明確にある運用方法を薦めている。
具体的で説得力があり、実践するに値する。
上記とは全く関係ないが、横森本の中で、強く印象に残った箇所をメモにしておく。
-----------(自力年金術、P.141,142)--------------------------
とあるアジアのアメリカの属国は、外貨準備高8192億ドル(約90兆円)のうち米国債を
6618億ドル(約73兆円)保有しています(2004年7月末)。
9.11テロ前(2001年8月末)にはその国の米国債の保有残高が2908億ドル(約30兆円)で
すから、ここ3年で43兆円も増えて2倍以上になっているのです。
これは、テロ後の資産凍結に警戒した中東勢の米国債売却、イラク戦争で意見対立する
ヨーロツパ勢の米国債売却の時期と呼応して、その急落回避を目的におこなわれたよう
に思われます。その「属国」は市場への介入(PKO)が得意な国でもあります。
(いっも損していますが)。
話が、ちょっとそれてしまいましたが、米国がデフォルトをする前に、その「属国」のほうが
危ないように思えます。
タチの悪い冗談に聞こえるかもしれませんが、その「属国」の破綻後、その国で流通する
通貨がドルになる可能性があると思います。
アメリカは世界一傲慢な国です。ユーロの出現により、ドル経済圏が縮小してしまいました。
もし、アメリカが機軸通貨を維持しようと考えれば、ドルをアメリカ以外の国で流通させること
が、もっとも簡単なドル経済圏の拡大に繋がるからです。
しかし、そのためにはその「属国」が破綻をしなければならず、そうなれば支援の名目で通貨
をドルに換えるような政策を取るような気がします。
その時の為替レートを現時点から大胆に予測すると、その国の外貨準備高8192億ドルと、
その国の借金700兆円を一致させるぐらいになると思います。(両国の政治的力関係を考慮して)。
つまり、1ドル=854円(700兆円÷8192億ドル)程度になるのではないかと思います。
---------------引用以上----------------------------------------------
何故か、説得力がある。
属国とはどこか?
困ったものだ。
自分の身は自分で守らねばならない。
いざという時、他人など構っていられない。
国でも、個人でも。